おっさんしか愛せない枯れ専女子が増加中!!?　異端の乙女ゲー「制服の王子様（オジサマ）」の世界

「メガネ男子」や「スーツ男子」、「執事」、そして「佐川男子」など、女性向けの萌え属性には様々なものが登場しているが、若いころのギラギラした油が抜けた、“枯れたオジサマ”を好む女性のことを「枯れ専」と呼ぶのをご存知だろうか。出版界では「カレセン　枯れたおじさん専科」という書籍まで発売されるほどのブームとなっている。

そんな枯れ専女子たちに大人気のアンドロイドアプリが「制服の王子様（オジサマ）」だ。警官やバーテンダー、医師など、様々な制服に身をまとった全員40代以上のオジサマ方と恋愛ができる乙女ゲー。「クレヨンしんちゃん」の野原ひろし役・藤原啓治を始めとする豪華声優陣を起用し、シナリオサイズが200MBを超える大作レベルのアドベンチャーなのに無料という衝撃的作品だ。

起動画面から場末のクラブを思わせるようなちょっと気だるいBGMと共にオジサマたちが登場。彼らの顔に刻まれたシワは、それぞれが経験してきた人生の喜怒哀楽を映しているようだ。

主人公は大学三年生の主人公・藍田さち。「制服のオジサマ」を取材し、その労働意識をレポートにまとめることを教授に告げられたさちは、素敵なオジサマたちの魅力にクラクラしながらも「密着取材」を敢行する。彼女には、制服のオジサマを見ると何故か目眩がしたり発熱したりという特殊な症状がある。

毎日のように顔を合わせる交番の警官、羽山正太郎（48）。シャープな輪郭でキリッとした顔立ちだが、思いやりがあり実直な性格だ。顔なじみなので、症状も出ないだろうと踏んで羽山を調査対象に選ぶが、初日から発症。病人を放っておけないと、さちの家に泊まりこみで看病することになり……

自身の症状に戸惑い、医師の診断を仰ごうと向かった病院で知り合うのが医師の松本悠一（53）。症状を理解してる人間なら都合がいいということで、密着取材を頼むと、周囲の雑用を交換条件として出される。が、あまり協力的ではなく、果ては、さちの症状を学会で発表するとまで言い出す始末。常に飄々とした振る舞いがまさに大人の余裕といったところか。参考にさせていただきたい。

ユーザレビューを見てみると、

「おじさま好きにはたまらない」
「出てくるおじさまみんなかっこよくてステキです。 絵も音も渋くて、大人な乙女ゲーな香りがきちんと味わえます」

といった具合に枯れ専系スマホ女子から熱い支持を得ているのが分かる。アンドロイドアプリ「制服の王子様（オジサマ）」は無料なので、とりあえずDLしてみる価値はありそうだ。アナタも知らない内にオジサマの魅力に取り付かれてしまうかもしれない。（斎藤栄孝）

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