世間を騒がせたPC遠隔操作ウイルス事件でIT関連会社社員の片山祐輔容疑者(30)が威力業務妨害の疑いで逮捕され、米国のサーバー情報など片山容疑者の関与を示す複数の証拠が見つかったと報じられている。これで長期化していた事件は真相解明に向けて進展すると思われていたが、片山容疑者は事件への関与を否認しており、担当弁護士が自信満々で「無罪を確信」と発言するなど再び混迷の様相を呈している。
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逮捕の決め手になったのは、犯人がSDカードを仕込んだ首輪を猫に付けた場所、江の島の防犯カメラに片山容疑者が映っていたことだった。しかし、片山容疑者は「江の島で猫の写真は撮ったが、首輪は付けていない」と否定。さらに、警察は首輪を付けた瞬間の映像を持っているとしながら開示しておらず、容疑者や弁護士からの「映像があるなら出してほしい」という要求にも応えていない。また、警察は容疑者がスマホで撮影したという江の島の猫の写真も復元したと言っているが、こちらも本人サイドには示されていない。
片山容疑者は犯行を一貫して否認しており、「真犯人は(自分とは違って)オタクだと思う」「自分の技術ではウイルスは作れない」「真犯人がマスコミに再度メールを送って、自分の無実の罪をはらしてほしい」などと話しており、取り調べに関しても「録画・録音しないなら応じない」と強気の姿勢を見せているようだ。実際、取り調べは10日に逮捕されてから一度も行われておらず、警察の捜査が手詰まりになっている可能性も指摘されている。
結局、猫に首輪を付ける瞬間の映像があるという話はいつの間にかフェイドアウトし、現在は「米国のサーバーに残されていた遠隔操作ウイルスが片山容疑者の派遣先のパソコンから送られていた」という情報が捜査の命綱になっている状態だ。
また、「現代のオタクの象徴」として扱われている片山容疑者の人物像も、弁護人を務める佐藤博史弁護士は「確かにゲーム好きだが、極めてコミュニケーションが取りやすい」「アウトドア趣味もあって合コンにも出ている。江の島へ行ったことや問題のサイトにアクセスしたことなど、自分に不利なことでも認めて答えているし、とても素直な人物」と評しており、マスコミの報道から受ける印象とは全く違うようである。
今回の遠隔操作ウイルス事件では、警察はIT知識の無さによる稚拙な捜査によって4人の誤認逮捕を生みだし、そのうち2人から虚偽の自白を引きだすという失態を犯している。本来ならば信頼回復のためにも、より慎重にならねばならない捜査だが、「警察のメンツ」に固執するあまり、またもや決定的証拠がないまま逮捕に踏み切ったようにも思える。冤罪の可能性も指摘されているだけに、この事件からはまだまだ目が離せそうにない。(佐藤勇馬)
画像引用元:テレビ朝日 ANNnewsCH
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片山容疑者は犯行を一貫して否認しており、「真犯人は(自分とは違って)オタクだと思う」「自分の技術ではウイルスは作れない」「真犯人がマスコミに再度メールを送って、自分の無実の罪をはらしてほしい」などと話しており、取り調べに関しても「録画・録音しないなら応じない」と強気の姿勢を見せているようだ。実際、取り調べは10日に逮捕されてから一度も行われておらず、警察の捜査が手詰まりになっている可能性も指摘されている。
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